始末をかく「生活はふるさとのように上演されている」

生活工房ギャラリーで行われた、アーティスト集団 始末をかく「生活はふるさとのように上演されている」。1幕の空間には絵画や写真、映像など…これから起こるであろう出来事の断片が散りばめられていた。QRコードに導かれて展望フロアの夜景と共に見るのろしの映像は、今の時代戦いが起こった時の事を想像させられた。




 
2幕の展示スペースは生活空間になっていて、岸井さんがタイムスケジュールに沿い生活していた。本気で寝ていたり、皆でパフォーマンスを見ながら食事を頂いたり、展示を見ながら会話をしたりした。「接点」木村玲奈さんの緊張感のある1時間程のダンスが行われた同じ空間では、様々な事柄が違う時間軸で流れていた。表現と日常生活が同列に並ぶ事は、寛容な優しさがある反面、視点や聴覚が一点に集中せず冷酷な事かもしれない‥とも思った。家に着くまでの帰り道、永遠と展示空間にいるような変なバランス感覚に身体がなっていた。





 
・始末をかくHP
http://scratchsettlement.tumblr.com
 
・生活工房ギャラリー「生活はふるさとのように上演されている」
http://www.setagaya-ldc.net/program/355/