Nikon Salonで見た金川晋吾「father」展。
蒸発を繰り返すお父さんの日常を収めた写真展。
一番近いはずの存在の人が、他者との関係を断ち切り
生きていくという事はどうゆう事なんだろう..
それを見守る切っても切れない家族との関係は
どんな感情を抱えながら生活していく事になるんだろう..
最期のベットの中での柔らかな表情の写真を見ながら、
自分の家族の事を写真という表現に収める事の出来る
金川サンの作品から、様々な感情を想像してしまう。
静かで柔らかに見える写真の質感の中にも、
肉親しか感じ取る事が出来ない、強い感情みたいな
ものが感じられる写真展だった。
入った所にあった小さなパネルと大きなパネルの
写真の組み合わせの展示方法が良かった。
お父さん以外の写真の展示も見てみたいと思った。

http://d.hatena.ne.jp/kanagawashingo/



リトルモア地下で今井智己「光と重力」展を見た。
8×10で撮った深い森林の写真を見ながら、
デジタル処理をしたような色の飛び具合に驚く。
Photoshopでレベル補正で緑とトーンカーブ
S字、シャープを強くしたようなオリジナルプリント
フィルムなのにデジタルのように見える大きく伸ばされた
コントラストの強い光と影の写真を見ながら、
自然の写真なのに切り取られた映像を見ているような、
何とも言えない感覚になった。
入ってすぐの所の壁に垂直に展示してあった
暗闇の中に本が積み重なった写真が印象に残った。

http://www.imaitomoki.com/