今年もあっという間に過ぎていき、あと3日で終わり。
日記には書けなかったけれど、印象に残った作品や
旅先での場所を記しておこうと思う。


2月、久々に見たPan Sonicライブ。
主催のATAKの音がスゴク良くて、目を見張りました。
シークレットゲストの灰野敬二も久しぶりだった。


森美術館での「笑い展」。私の好きな美術作品は、
結局「笑い」に集約されるんだな...と改めて確認出来た
展覧会だった。古い美術から現代の作品まで、構成の仕方が
とても良かった展覧会。若い映像作家の作品が勢いがあって
面白かった。今年のお笑いハマリがここに集約されていました。


上野の森美術館での「会田誠×山口晃展」。
色々な意味で、美術のあり方を考えさせられる展覧会だった。
昔からずっと見ている会田さんの作品。
これだけ売れて、世界中でセンセーショナルに扱われる
作家になっても、まだ自身が抱えている葛藤..みたいなものが
見えて、市場と作品を作る力の狭間を考えさせられた。
山口さんのパフォーマンスも久々に見る。
5枚の白紙にいっぺんに描く装置の絵の違いが面白かった。
ロッキーなどの映画を熱く語っていたのが笑えた。
和田みつひとサンの「ピンク×グリーン」プロジェクトの
インスタレーション部屋で見たオプトロンライブも良かった。


映画「奈良美智との旅の記録」。奈良サンの作品は、私には
ちょっとポップすぎるのだけれど、好きな音楽が似ていて、
スタンス的にはずっと気になる作家だった。
この映画を見た人はみんな思う事だと思うけれど、
名前が売れている、売れていないに関わらず、
作品が持つパワーは、本当に人の心を動かせる物なんだな、
と改めて思った。その事を幼い女の子から学ぶっていうのも
切ない気がしたけれど。孤独から生まれる作品の力に
涙した記録映画でした。



6月に珈琲教室のみんなとワニさんで行った九州旅行。
ふらごはん、美美、手音、フッコ、村上レシピ、四月の魚、山下カバン...
美味しいごはんと珈琲と素敵な空間と沢山の出会った人達。
日本で一番好きなカフェはふらごはん!と言い切れる程、
ランチが美味しい場所に出会えました。
村上さんの手作り内装も素敵だった。
手音ではお店の人のご好意で、コーヒーをいれているところの
写真を撮らせてもらったり、福岡コーヒーの事を沢山聞けました。
夜はホテルで、みんなが回った店の報告、コーヒー豆をいれる会。
みんなでタクシーを走らせ、山の中にある村上レシピへ。
古民家を改造して、家具や雑貨など販売している
スペースとアトリエ、生活スペースが一緒になっている素敵な空間。
博多から遠く離れて電車を乗りついて行った、古い白壁が
印象的な吉井町。元歯医者だったという古い一軒家で、
古道具屋をしている四月の魚。
厳選させた様々な古道具や、お店の方が作られた雑貨が
センス良く並ぶ空間。教えてもらった近くの山下カバン。
世界中から集めた古い布で作ったバッグがとても素敵だった。


7月に行った京都、大阪。台風にぶつかって大変だった。
六曜社、カフェ工船、saji、シャムア...
ずっと行ってみたかったカフェ工船。辻和美さんの切り子のグラスで
飲むストレートコーヒー。京都コーヒーの話しが沢山聞けて面白かった。
お土産にした深煎り焙煎の豆は、火の通りが均一で
ミルでひくとスーっと柔らかくひけてビックリでした。
六曜社のペーパーでいれたブレンドとドーナツも美味しかった。
saji ではずっと探していた小山乃文彦サンの急須を購入。
シャムアは初めて訪れたにも関わらず、関西のオススメのお店を
沢山教えて頂きました。またの機会に是非訪れたい。
フランスアティークのかぎ針を購入しました。
時間がなくて藤本由紀夫、Kiiiiiiii展が見れなくて残念でした。


9月の高松、直島の旅。
猪熊弦一郎美術館、イサムノグチ庭園美術館
黒田商店、プシプシーナ珈琲、西々、
直島ベネッセハウス、家プロジェクト、地中美術館...
香川の事は改めて日記にしようと思っています。



今年は色々な地方に行く機会があり、そこで出会った人達の
様々な話しが聞けて、色々考えさせられた1年でした。
東京にこだわらなくでも、素敵な暮らしをしている人は沢山いて、
面白い表現をしている人はいるんだな...と改めて思いました。


来年は、
久しぶりに美術に関わる事をしてみたい、
せっかく新しくmacを購入したので、グラフィック、音などで
もっと遊べるようにしたい、棒編みをマスターしたい....
など、豊富をあげてみたりします。
どんな人と出会って、どんな年になるか...
2008年も良い自分のペースで過ごせたらいいな、と思う。