今回の写真展のタイトルは「Point of view」以下相方の言葉です。「- 点を見ていると、いつもとは違う時間の流れを感じた - DMより。Point of viewには「考え方」「観点」と言った意味がありますが、今回は文字通り「点を見る」という意味で使っています。普段はあまり気にしていなかった「点」を定めて街を見ると、世界がダイナミックに動いていることに唖然としました。」



今回私の写真のテーマは「uneven」です。自分が育った町がここ近年、国道沿いに大手資本の巨大ショッピングモールが次々に出来、駅前がどんどんシャッター通り化し、人がいなくなっていると感じていました。お正月に帰省した時にそんな町を久しぶりに歩き撮影したものを今回展示したいと思います。

私の育った町日立駅は、名の通り「日立」系列企業や中小企業が密集する企業城下町。日立が過去最高益と報じられた去年とは裏腹に、みるみるうちに街中が衰退していっていると感じていたここ10年。人々が巨大ショッピングセンターやアウトレットに吸い寄せられる中、個人経営の商店街も大分減ってはいるけれどゼロではありません。昔からある古いビルが鮮やかかつ奇妙な色合いに塗られリフォームされ、テナントが変わり、ひっそり営業が続けられている店がまだまだあります。高校生の時バイトしていたジーンズ店がもつ鍋居酒屋に変わっていたり、同じくバイトしていた喫茶店が駐車場になっていたり、小中学校の時良く映画を見に行っていた場所は看板がボロボロになりつつ古い建物が残っていたり。


昔は無かった、お年寄りが楽しめる歌謡大衆劇場が出来ていたり、韓流スターグッズや食材店があったり。本屋、楽器屋、お茶屋、手芸用品店、定食屋、喫茶店スポーツ用品店など‥昔から変わらず営業を続けている店も少なくありませんでした。テナント募集の貼り紙や建物が取り壊され駐車場になっていたり、居住用マンションや飲み屋に変わっていたりすると少し寂しい気分にもなりますが、想像していたよりまだこの街には人がいるんだ‥という事が分かりました。


そんな古いながらも形を変え、静かに息づく街を歩きながら「unevenー平らでない、でこぼこした、一様でない、不規則な、不揃いな、むらのある」という言葉を思いました。日立駅前には古い巨大なパイプの建つセメント工場があります。直ぐ近くの河川敷にはバラックのような木造の家並みが見えます。日立駅妹島和世が建築デザインした建物が去年完成し、素晴らしい眺めの太平洋と工場、そして街並みが一望出来ます。古く何もないながらも静かに息づく暮らし、そんな故郷の行く末がとても気になります。



今回撮った写真の一部をInstagramにまとめてみました。
http://on.fb.me/A4CwH9


引き続き、今回も安心して皆さんにくつろいで頂けるように、お菓子のメーカー表示、作ったものに関しては原材料表示をしようと思ってます。(毎回okfoodのみで作っています。)放射能に関して疑問に思った事があれば遠慮なく質問して頂ければ、私が分かる範囲でお答えします。口にするのが嫌な方は遠慮なく言って頂ければと思います。放射性物質が少ない食品情報などをまとめたファイルを置いておきますので、自由に見て頂ければと思います。


前回のおやつはシークワーサーチーズケーキと胡麻のクッキーを作りました。


ギャラリーわをんは、物件の都合により今年の8月末をもって今の場所での活動を終了することになりました。都心部から外れ、駅からも遠く、不定期に展示を行っていたにも関わらず、毎回多くの方が足を運んでくださったことが励みになり、短いスパンの展示を続けてこられました。9月以降の活動につきましては、決まり次第お知らせします。残り7ヶ月強となりましたが、引き続き、ギャラリーわをんを宜しくお願いします。


畔柳 寿宏 写真展 「Point of view」
(サロンでaon9(私)の写真も展示しています。)
at GALLERY WAWON
2012.1.28(土)-29(日)
OPEN 14:00〜19:00
王子本町2-3-13 佐藤工業方 ギャラリー わをん
詳しい行き方はHPをご覧下さい。
展示開始は14時からになります。
http://www.wawon.jp/
http://twitter.com/wawon_jp