鴻池朋子の「インタートラベラー神話と遊ぶ人」展を見た。
鴻池サンの作品というと鉛筆で描かれたドローイングの
アニメーションの作品の印象が私の中では強いけれど、
鑑賞者が自分のペースで足を進め、そのアニメーションの
神話の中に入り込んで行く様な会場の作りだった。
回ったり、上ったり、潜ったり、降りたりしながら徐々に
人間が触れてはいけない神話の世界に入り込んで行く。
様々な手法の作品は「地球の中心への旅」と記されたように、
私達の身体の中へ中へと徐々に侵入していくよう。


隙のない会場の導線の作りと、言葉とドローイングの対話。
圧倒的な空間構成に深い生命の明暗を感じながらも、
私が物足りなさを感じたのは、道筋通り作品を体験する事よりも、
もっと自由に動ける考える隙のある空間や作品、
神話よりも現実の中の見えない何かを作り出した作品に
興味があるからなのかもしれない。
昨日の見たスティーブン・ギルの作品を思い出し、
改めてそう思った展覧会だった。

http://www.operacity.jp/ag/exh108/index.html