学習院女子大学オノ・ヨーコの講演があったので行ってきました。
始め、最近の活動を30分ぐらいにまとめたDVD「光の道」を見る。
光を点滅させて「I LOVE YOU」のメッセージを送るONO CHORDの
世界中でのパフォーマンスの模様。
アイスランドに造られたイマジン・ピース・タワーの除幕式。
アイスランドを選んだのは、宇宙から注がれるエネルギーは、
北半球から南へ流れていくため。アイスランドは80%が
地熱エネルギーを利用していて、あそこにいると体がクリーンに
なるような気がするから..と言っていた。


DVDの後、学生からの質問に答えていく。(以下覚え書き..)
(女か男か考える事はある?)
・女か男かはあまり考えない。与えられた時間を精一杯やれる事をする。
オノ・ヨーコというカタカナ表記は何故?)
・日本のメディアが表記し始めたのがきっかけ。
他人から与えられているものは、ないがしろにしない。
自分は幅が狭い。後でみると意外にいい事がある。


・意地が悪い事を世界中の人から大分言われた。
その時、3つの木を育てる研究者の話しを聞いた。
ただ水をあげ育てる、愛の言葉を与え水をあげ育てる、
憎しみの言葉を与え育てる...
ただ水をあげ育てるより、愛と憎しみの言葉は同じように木が成長する。
Hate、強い感情を与えると成長する。嫌悪を愛に変える方法が分かった。


(他人の事を羨ましく思ってしまう自分が嫌..)
・自分はゆっくり遅い成長をした。
だけど他人をあまり羨ましく思わなかった。
自分の考え、自分の生活を充実させる事を考える。
他人を羨ましく思ってもしょうがない。
(喜びを感じる時はどんな時?)
・自分の仕事が上手くいった時。
幸せは自分で作るもの。与えられて出来る立場にいる。
したいと思っているうちヘルプがくる。自分の毎日をどうやって
充実させようか。考えると「おたすけ」がくる。
(恋愛と結婚は別?)
・自分がしたいと思った事をすること。罪悪感を感じないこと。
自分は何が一番したいのか?自分がそう思えばそう。


・世界平和のためには、自分らしく生きる充実感。
人を殺す、戦争したりはいけない。平和産業と戦争産業。
平和産業の人は戦争産業の人みたいに、実際を進める力がないので
お互いを批判しあっている。お互いが尊敬の念を持つ。
花屋でもいい。絵を描いている人の方が人を殺すよりいい。
みんなが自分らしい生活をすること。
・愛とは何?という規則はない。自分が「愛」と思えば愛。


(もう一度生まれ変わったら何がしたい?)
・インドの印可みたいな考えはあるかもしれないが。
「この人生を一番充実させたい」
ただこれだけ。もう一度生まれてきたら..とは考えない。
(人生最後どこで送りたい?(食事などは?))
・考えない。どこでもいい。


・壊れたカップ
直している時、自分の人生も直す。
昔マイク・ダグラス・ショーでコップを直した。
ロンドンで道を歩いていたら、男の子に「ありがとう」
とお礼を言われた。その子の両親は別れるつもりでいたのに、
最後の一家団欒で、TVでその模様を見ていて、
夫婦が仲直りした。家族が戻った。
「直す」だけで世界に影響する。
皆も直すという事はそうゆう事だと思ってほしい。
・いじわるを言う。愛を言う。。
どんな言葉でも世界に響く。
人々が皆繋がっている。
・あるトークショーで男の人に「あなたはアイ・ラブ・ユーばかり
そんなに言っていて退屈じゃない?」と言われた。
世界中は愛に飢えている。愛はセックスと同じぐらい大事。
先週3回やったからもう充分なんてありえないと言ったら笑っていた。



・凄いイジメられても自分のアートに力を入れた。
ジョンが凄く愛してくれたので良かった。
アーティストとして枯れてしまわない。
インスピレーションが無くならなかった。
苦労が教育になった。
・周りにいる人達がジョンがいなくなるといじめてきた。
世界の人達は同情して優しかった。
ショーンがいたので、この子のためにも精神的健康を
取り戻して生きていかなくてはいけないと思った。
その時ある方法を思いついた。
夜寝る前に自然に浮かんだ名前を祝福した。
何故か悪い事をされた人達の名前だった。
眠くなるまでずっと毎日続けた。
するとその人たちは他に行ってしまった。
自分を助けるために、自分を変える。
皆の酷い感情を「愛」として受けとめた。


・日本にアートシーンがあることを感謝しています。
アートとミュージックが世界中の学校から
真っ先になくなっているので。
(僕は相手に嫉妬ばかりして喧嘩してしまう..)
・本当の人に会うと嫉妬しなくなる。
・ジョンはすごい感情的な人だった。
正直な人なので一緒にいてとても楽だった。
お互いにとても正直だった。


・夜寝ていると、イラクの女の人の叫びが夜中聞こえる。
訳もなく、何となく憂鬱..は世界の憂鬱が入っている。
同じように何となく楽しいは世界の楽しいが入っている。
自分の充実は世界を変えている。
欲しいものを書く。一年後にはたいがいは叶っている。
それは世界中に叶っているという事。
・憂鬱は絶対ありえない。憂鬱は贅沢。
あなた達は家もある、健康、食べる物もある、着るものもある。
戦争で20代で両足をなくした人は、
それであと50年生きなければならない。
毎日「これは素敵だ!」と思う事。
自分はこれを持っているリストを作ってみなさい。
こんなに持っているのに憂鬱になると恥ずかしい。
人生を自分で作って経験して下さい。
これが私のあなたたちへの贈りもの。。



という言葉を残し、テクノビートのダンスナンバーがかかり、
オノ・ヨーコはステージ上で踊り出しました。
(Peter Rauhofer Reconstruction Mixの
Hell In Paradiseだったのかな?)
「come on !!!!!」と前の方にいた人達を次々呼び寄せ、
ひとりひとりと包容しながら楽しくダンス。
もみくちゃにされて、さすがにSPが止めに入りましたが、
一度下がったのにもう一度「ありがとう!」と
言葉を残すために戻ってきました。
世界中の憎しみを愛の表現に変えたパワー。
シンプルで誰にでも分かりやすい、力強いメッセージの数々を
胸に抱いて、生きていこうと思いました。