東京で行われた前場所、初めて大相撲観戦に行ってきました。
前から一度見てみたいな..と思っていて、
親の付き添いで初めて行った両国国技館
想像していたより活気があって、とても楽しい場所でした。


良く晴れた土曜の中日だったからか、午後2時頃
着いた時には当日券待ちの長蛇の列が。
博物館の常陸山谷右衛門展を見学した後、
お茶屋へ行きチケットを見せて、会場の席に案内される。
このシステムが面倒だな..お茶屋のオジさん自分だけ
さっさと行ってしまって感じ悪いし..と思う。
昔から、お茶屋がチケットを売って客をもてなすというのが
ずっと変わらずにきているみたいなので、沢山前注文で
お土産を購入する人や、常連さんでチップがはずむ人しか
厚いもてなしを受けない事をはじめて知りました。
枡席のチケットは結構するのに、特別客と差別されて
いるようで少し悲しい気分でした。


会場に入ると老若男女、様々な客層の人が観戦していました。
若い人や子供も結構います。満員御礼。皆声を上げて
声援していて入ってすぐに会場の熱気に圧倒されました。


若手の人気、山本山。あまり強くないのに「よいしょ!」
と手厚い声援を受けて楽しい入場をする高見盛
まるでライブ会場みたいに、方々から声が飛び交って面白い。
写真も規制がないので、会場内外でも撮り放題。
花道や外の出入り口で、出待ちするファンも沢山いる。
追っかけのオバさんが会場入りする豊ノ島に向かって
「写真送ったの見てくれました? 」と何度も話しかけていたり。
通路にいる若手力士や親方も、気軽に話しや写真に応じている。


土俵入りの時の、力士のまわしや行事の着物が
とても鮮やかで目を見張る。
ランクが上がっていくと、客の入りも多くなり
土俵上の緊張感や迫力も増す。
立ち会うまで呼吸を整え、何度も行ったり来たりしながら仕切る。
一瞬の隙を狙う技は、日本の国技ならではだな..と思う。
私が観戦した時まで、朝青龍は試合に出場していて
圧倒的な強さで白星を上げていた。
白鵬横綱の風格があってもちろん格好良かったけれど、
昭和の力士のようなストイックな白鵬より、
動きが面白くて、先が読めない(言動も?)朝青龍の方が
見ていて断然面白かった。


枡席が狭い、お茶がまずい、お茶屋の態度がちょっと...
食べ物がまずい、おみやげがちょっとダサい..など
色々残念なところもあったけれど、
観客との一体感がある、このライブ感があるからこそ,
1,000人以上いる若い力士は、上を目指す事に
意義を見出すんだな..と思い、とても楽しい初観戦でした。


大麻に暴行、八百長疑惑など、TVを見ていると
相撲の一般イメージがどんどん悪くなっているこの頃だけれど、
何も知らなかった私でもこんなに楽しめる大相撲が、
良くない形で規模が縮小される事を残念に思う。
疑惑を明確にして問題を解決し、もっと若い人でも楽しめる場を
作る事が大切なんじゃないかな..と思った。