家の近くの川から水上バスに乗って、東京半周してきました。
千葉や神奈川、九州、四国など、日本の何カ所かで
船移動はした事がありましたが、東京の川が一番嫌いでした。
お台場に行く時に何度か利用した時の「水が汚い+クサイ」
の印象が強烈で、東京の川は他の地方に比べると、
凄い汚れているイメージしかありませんでした。


よく晴れた暖かい日に、家の近くの河川敷まで歩いて行くと、
船着き場はあるものの、散歩している人以外
誰も人がいなかったので少し不安でしたが、
船に乗り込むと中には七割がたの乗客がいて、
皆お弁当やビール片手に大盛況。
乗客の年齢層もお年寄りから子供、若い人まで様々。
私達は心地よい風のあたる外に出て、
波際に座りながら変わっていく風景を
カメラ片手にずっと眺めていました。


荒川を走り、沢山の公団住宅や遊園地を抜け、
造船所や古くからの工場街を通り、
頭上にいくつものカラフルな橋や電車が通り過ぎる。
ホームレスの青いテントが並ぶ風景や、
国技館前の賑わいが近づく頃には、
私達が住む住宅街の景色から下町、都市部へと
陸に立ち並ぶ風景も徐々に変化していく。
築地市場や屋形船、すれ違う様々な漁船、
近代的な高層マンションが立ち並ぶ佃島
浜離宮の水門を、大きくカーブしながら
くぐり抜けていく時の変化は、遊園地の
乗り物みたいで面白かった。


船のデッキの上から見渡す風景の変化に、
今まで見えなかった東京の様々な表情が見えて、
新たな発見をした半日半周の東京船旅でした。
もう何年も東京に住んでいるのに、観光らしい観光は
した事がなかったので、あと半周の名物水門はお楽しみに。
意外と、はとバスツアーとかも楽しめるのかな。



船着き場で降りて、浜離宮も初めて散歩してみました。
汐留の都市の高層ビルが立ち並ぶ中、
ぽっかりと空いた日本庭園。
沢山の古い木々や植物、花畑が手入れされた庭。
広場では、着物姿の曲芸師の皿回しや
独楽回しが行われていて、愉快な芸で
沢山の人を楽しませてくれました。
池の中に建つ、中島の御茶屋で休憩。
お抹茶と練り菓子を頂きながら、
ここから見える不思議な空間の庭園を堪能しました。