1年以上ぶりにヒドイ風邪をひいて、熱がずっと引かず
ノドが荒れて、1週間ぐらい物が食べられませんでした。
ここ最近はどんなに調子が悪くても、半日寝ていれば治る
至って健康体でしたが、冬が終わった今頃油断してしまいました。
そんな時にも原稿は誰も仕上げてはくれないので、薬と冷ピタ片手に
かなり体力消耗したここ最近。。少しは体重減ったかな...。



で、やっと書ける宮島達男展、みとげ。
宮島サンの作品というと、始めの部屋にあったDeath of Timeのような、
暗闇にLEDガジェットの1から9の数字が光るインスタレーション
有名だけれど、90年にヒロシマに捧げ制作されたこの作品は、
今見ても古さを感じず、暗闇の中に吸い込まれそうな空間だなと思った。
カウンターの光が反射して、赤いラインがぼんやり壁沿いに
出来ていて、真ん中がぽっかり開いた光と、暗い空間の距離感が
始めは上手く掴めず、歩いていると慣れてくる不安定さは圧倒される。


北海道、奈良、広島、沖縄でやったワークショップ
Counter Skin。参加者の体に好きな数字をペインティングして
写真に収めた作品。被写体の構図や各地の場所、空の抜けた色と
数字の色がキレイに出ている作品。


カウントする鏡を覗き込むと自分自身が写り込む
C.T.C.S.with Youと数々のドローイング。


PCのソフト上に自分が設定した死亡年月日を打ち込み、
自分自身のモノクロ画像が、死が近づくと背景にとけ込み
消えてゆくカウンターPerformance Drawing。


高さ5.5m、直径2.2m、LED3827個が使用された新作HOTO。
とにかく大きくてキラキラと光る立体作品。
人間の命の大きさと輝きを表している作品らしいけれど、
今までの作品から受けるダークな印象から抜けた、
前向きな力強さが感じられる作品だった。



みとげで久しぶりの現代美術の展示で、
去年行った直島での宮島サンの空間が、改装中だったため
かなり期待した展覧会だったけれど、
いつものみとげの展示と比べて、かなり空間が目立つ
展示だったのが少し残念だった。


宮島サン自身の10年来のコンセプト「Art in You」は、
アート的体験や感動は人間ひとりひとりの想像力の中にある...
から、争いを避け平和に共存する重要性を意識した
新たなコンセプト「Peace in Art」へ。
新作から受ける前向きのパワーが、次はどんな作品が
見られるのか楽しみです。
この日行われていた長澤章生サンのワークショップの
Tシャツがカッコ良かった。参加すれば良かったかな。。



クリテリオム飯田淑乃サンの作品が面白かった。
スゴイ作家が出て来たなー。
ねばねばなっちいの歌が、しばらく頭から離れなかった。
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