aon92007-03-26

松井みどりのプレスリリースの文を読んだ時、
ドゥルーズガタリの名前があって、なつかしいなー
90年代を思い出す(佐々木敦のUNKNOWN MIX)....と
思ってしまったのは私だけではないはず。。
という事で、結構期待して行った展覧会でしたが、
いつものみとげの展示にくらべて、あっさりしていて
物足りなさが残る展示空間だった。


その中でも一番面白かったのは、泉太郎の空間で、
テレビや冷蔵庫などの廃材が並ぶジャンクな空間に
モニターやスクリーンが沢山あって、その中に
自作の映像が流れていた。TV番組に合わせてブラウン管に
マジックでラクガキし続ける映像や、水道蛇口から
水が流れる動きで、浮いているゴミが顔模様を描く映像など
ひとつひとつがバカバカしいけれど凝っていて、
じっくり見ながら笑ってしまった。
妻有トリエンナーレの作品はどんな感じだったんだろう。


野口里佳の写真の空間は、一番完成度が高くて、
様々なところから漏れている、太陽の光が美しい。
青木陵子のドローイングは、緑の感じがやっぱり好きだな....
と思ったけれど、 もっと狭い空間にあったら
良さが引き立ったかな...とも思った。
この人はいったいどんな人??で、気になったのはK.K.
プロフィール未公開なので、何人で活動していて、
どんな経歴なのかも謎だけれど、そんなスタイルも面白い。
機械の部品が沢山並ぶ空間にモニターがあって、本人の家族?
部屋?の映像が流れ、壁際に貼り巡らされている長いテープの
先端にあるボタンを押すと、テープが回りだしノイジーな音が
聞こえてくる装置が不思議だった。TVモニターの音と
リンクされているのかな。。
田中功起の「滝でサラダを作る」は笑えた。
丸いプラスティックのボウルに、切った野菜やドレッシングを
入れフタをして、滝の高い位置からボウルを流し転がして、
サラダを作る映像。スクリーン・メモリーズにも出展していたんですね。
上野の森ギャラリーの方の作品も見て来てから、また書きます。


展覧会のカタログは、よくデザインされていました。